『呻吟語』の言葉6
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○功なる者は、気化の賊なり、万物の禍なり、心術の蠹(と)なり、財用の災なり、君子は貴ばず。


○  人我を信ぜずば之を弁ずとも何の益あらん、人若し我を信ぜば何ぞ弁ずるを事とせん。


○  人を処し・己を処し・事を処するには、都(すべ)て餘(あま)り有らんことを要す餘(あま)り無ければ便ち救性無し。


○  需(ま)つに当りては久しきを厭ふこと莫かれ、久しき時と得る時と相(あひ)隣(となり)す。


○  餘(あま)り有るは、事に当るの妙道なり。


○  天下の事は意外に在るもの常に多し、衆人は眼前に事無きことを見得れば都て心を放下す、明哲の士は只だ意外に在りて工夫を做す、故に毎に万全にして後の憂い無し。


○  君子は、才無きを之れ患ふるに非ず、善く才を用ひざるを患ふるのみ、故に惟だ有徳者のみ能く才を用ふ。


○  識見無きの人は與(とも)に説話し難し、偏りたる識見の人は更に與(とも)に説話し難し。


○  方厳なるは、是れ人を処する大病痛なり。


○  天下後世の事を謀るには、最も草々にす可からず、当に深く思ひ遠く慮るべし。


○  天下の事は、勢に乗じ時を待たんことを要す。


○飯は嚼(か)まずして就ち嚥(の)むこと休(な)かれ、路は看ずして就ち走ること休(な)かれ、人は擇ばずして就ち交はること休(な)かれ、話は想はずして就ち説くこと休(な)かれ、事は思はずして就ち做すこと休(な)かれ。



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