『言志四録』の言葉2
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(わずか)誇伐(こばつ)の念頭有らば、便ち天地と相似ず。

  少しでも頭の中に誇り高ぶる気持ちがあれば、それは天地の道理と相はなれることである。<A28


  志有るの士は利刃(りじん)の如し、百邪辟易す。志無きの人は(どん)(とう)の如し、(どう)(もう)侮翫(ぶかん)す。

  志のある人は鋭利な刃のようなもので、いろいろの魔物がすべて尻込みして近づけない。何かしようとする意志のない人は鈍ら刀のようなもので、子供までが馬鹿にする。<A33


  凡そ遭う所の患難(かんなん)(へん)()屈辱(くつじょく)讒謗(ざんぼう)(ふつ)(ぎゃく)の事は、皆天の吾才を老せしむる所以にして砥礪切嗟(しれいせっさ)の地に非ざるは莫し。君子は当に之に処する所以を慮るべし。(いたずら)に之を免れんと欲するは不可なり。<A59


  ()むを得ざるに(せま)りて、而る後に(これ)(そと)に発する者は花なり。<A92


  士は当に己れに在る者を(たの)むべし。動天驚地極大の事業も、亦都べて一己より締造(ていぞう)す。

  およそ大丈夫たる者は、自分自身に在るものを恃むべきで、他人の智慧や財力、権力などを頼みにしては何が出来ようか。<A119


  需は雨天なり、待てば則ち()る。待たざれば則ち(てん)(じゅ)す。

  需という字は雨天を意味する、雨の降る時は心を静めて待てば晴れるのに、待たないとびしょ濡れになってしまうものだ。<A129



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