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◆ 少しでも頭の中に誇り高ぶる気持ちがあれば、それは天地の道理と相はなれることである。<A28>
○ 志有るの士は利刃の如し、百邪辟易す。志無きの人は鈍刀の如し、童蒙も侮翫す。
◆ 志のある人は鋭利な刃のようなもので、いろいろの魔物がすべて尻込みして近づけない。何かしようとする意志のない人は鈍ら刀のようなもので、子供までが馬鹿にする。<A33>
○ 凡そ遭う所の患難変故、屈辱讒謗、払逆の事は、皆天の吾才を老せしむる所以にして砥礪切嗟の地に非ざるは莫し。君子は当に之に処する所以を慮るべし。徒に之を免れんと欲するは不可なり。<A59>
○ 已むを得ざるに薄りて、而る後に諸を外に発する者は花なり。<A92>
○ 士は当に己れに在る者を恃むべし。動天驚地極大の事業も、亦都べて一己より締造す。
◆ およそ大丈夫たる者は、自分自身に在るものを恃むべきで、他人の智慧や財力、権力などを頼みにしては何が出来ようか。<A119>
○ 需は雨天なり、待てば則ち霽る。待たざれば則ち沾濡す。
◆ 需という字は雨天を意味する、雨の降る時は心を静めて待てば晴れるのに、待たないとびしょ濡れになってしまうものだ。<A129>
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