○急迫は事を
○ 経を読む時に方りては、須らく我が遭う所の人情事変を把りて注脚と做すべし。事を処する時に臨みては則ち須らく倒に言語を把りて注脚と做すべし。事理融会して、学問は日用を離れざる意志を見得するに庶からん。<A140>
○ 臨時の信は功を平日に塁ね、平日の信は効を臨時に収む。
◆ 俄かの出来事をうまく処理して信用を勝ち取り、その功績が土台になって平日の信用がますます加わる場合がある。また、平日の信用があるために、時に臨んで手柄を顕すこともある。<A149>
○ 虚実強弱を弁じて、而る後剤投ず可し。時世習俗を知って、而る後政施す可し。<179>
○ 一物の是非を見て大体の是非を問わず、一時の利害に拘りて久遠の利害を察せず、政を為すに此くの如くなれば、国危し。<A180>
○ 処し難きの事に遇わば、盲動することを得ざれ、須らく幾の至るを候いて之に応ずべし。<A182>
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