老子の言葉5
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合抱(ごうほう)の木は(ごう)(まつ)より生じ、千里の行は足下に始まる。


  終わりを慎むこと始めの如くんば、則ち事を敗ること無し。


  難事に於いては易しい内に良く図り、大事に於いては小さい内に行なう。


  知る者は言わず、言う者は知らず。


  有る無し、難しい易しい、長い短い、高い低いという〔二元相対〕は、互いに相手が存在するから生まれるのだ。


  器一杯に注いだらそれはこぼれる時なのだ、鋭く刃物を研いだら後は刃先が鈍くなるばかりだ、金宝を家中に貯め込んだら後は消えて無くなるばかりだ、何事もギリギリまでしないで、自分のやるべきことを成し遂げたら身を退く、それが(タオ)(すべての根源;大いなるもの)の働きというものであろう。


  没落させたかったら威張らせて置くに限る、弱らせたかったら増強し尽くさせることだ、廃れさせたかったら興隆し尽くさせることだ、奪いたかったら与え続けることだ。


  物事は、強壮であるほど衰える。


  禍あるところに福が潜み、福あるところに禍が隠れている。


  万物は陰を担ぎ陽を抱きそして陰と陽の気が(タオ)(すべての根源;大いなるもの)に融け合う時に大きな調和が生まれる、陰の裏には陽の働きがあり、陽の裏には陰の働きがあるのだ。


  柔らかく弱いものが剛く強いものに勝つのだ、魚が深い淵を離れないからこそ安全であるように、人も優れた知力をむやみに他人に示して根本の意識から離れてしまわないことだ。



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