『言志四録』の言葉4
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(ぜん)は必ず事を成し、(けい)は必ず人を(いだ)く。歴代の姦雄の如きも其の秘を(ぬす)む者有れば、一時だも(また)能く志を遂げき、(おそ)()きの(いたり)なり。<A223


  自彊(じきょう)不息(ふそく)の時候、心地光光(しんちこうこう)明明(めいめい)なり、何の妄念遊思(ゆうし)()らん、何の嬰塁(えいるいかいそう)()らむ。

  人が自ら励み一所懸命になっている時は、その心は光に満ちて明るく、少しもつまらない考えとか遊ぼうとする気持ちはなく、また心に掛かる煩いや気に掛かる思い等はないものである。<B3


  寧ろ人の我れに(そむ)くとも、我れは人に(そむ)(なか)らん。<B11


  人或いは謂う、「外物塁を為す」と、愚は則ち謂う、「万物は皆我と同体にして、必ずしも塁を為さず、(けだ)し我れ自ら塁するなり」と。

  人は、「外物のために煩わされる」と言うかもしれない、しかし、自分はこう思う、「すべて万物は皆自分と一体であるから、必ずしも煩いをしない、思うに、煩いをするというのは、自分自らがするのである」と。<B16


  一志既に立ちなば、百邪退聴せん、之を清泉湧出すれば、(ぼう)(すい)渾入(こんにゅう)するを得ざるに譬う。<B18


  宇宙は、我が心に外ならず。<B20



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