『言志四録』の言葉5
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人の一生遭う所には、険阻有り、(たん)()有り、安流(あんりゅう)有り、驚瀾(きょうらん)有り、是れ気数の自然にして(つい)(まぬが)るる(あた)わず、即ち易理なり。人は、(よろ)しく()って(やす)んじ、(もてあそ)んで(たのし)むべし。()し之を趨避(すうひ)せんとするは、達者の見に非ず。<B25


  春風を以って人に接し、秋霜を以って自ら(つつし)む。<B33


  一の字、積の字(おそ)()し。善悪の()初一念(しょいちねん)に在りて、善悪の熟するも積塁の(のち)に在り。<B38


  (まさ)に事を処せんとせば、(まさ)に先ず(ほぼ)其の大体如何を視て、而る後漸漸(ぜんぜん)に以って精密の処に至るべくんば()なり。<B62


  凡そ大硬事(だいこうじ)に遇わば、急心(きゅうしん)もて剖決(ぼうけつ)するを(もち)いざれ。須らく(しばら)く之を()くべし。一夜を宿(しゅく)し、枕上に於て(ほぼ)商量すること一半(いっぱん)にして思いを(もたら)して()ね、翌旦の清明なる時に及んで続きて之を思惟(しい)すれば、則ち必ず(こう)(ぜん)として一条(いちじょう)()を見、()(なわ)ち義理自然に湊泊(そうはく)せん。<B45


  終年都城内に奔走すれば、(おのずか)ら天地の大たるを知らず、時に(せん)(かい)(うか)()く、時に邱壑(きゅうがく)に登る可く、時に蒼奔(そうぼう)の野に行く可し、此れも(また)心学なり。<B66



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