○物の実有る者は、遠くして
○ 為す無くして為す有る、之を誠と謂い、為す有りて為す無き、之を敬と謂う。<B100>
○ 順境は春の如し、出遊して花を観る。逆境は冬の如し、堅く臥して雪を看る。春は固と楽しむ可し、冬も亦悪しからず。<B86>
○ 聖人は事を幾先に見る、事の未だ発せざるよりして言えば、之を先天と謂い、幾の已に動くよりして言えば、之を後天と謂う。中和も一なり、誠敬も一なり。
◆ 聖人はすべて事の起こらない内に先を見て事を処理し、機先を制するものである。事を発しない内に処理するのは先天の本体である誠であり、機が動き出してから処理するのは後天の工夫即ち敬である。<B101>
○ 草木の萌芽は、必ず移植して之を培養すれば乃ち能く暢茂条達す、子弟の業に於けるも亦然り、必ず之をして師に他邦に就きて其の橐籥に資せしめ、然る後に成る有り。膝下に碌碌し、郷曲に区々たらば、豈に暢茂条達の望有らんや。<B146>
○ 草木の移植には必ず其の時有り、子弟の教育も亦然り。<B147>
○ 胸次虚明なれば、感応神速なり。<C5>
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