『言志四録』の言葉6
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物の実有る者は、遠くして(ますます)輝き、近ければ則ち之に()れて()なるを(おぼ)えざるなり。<B85


  為す無くして為す有る、之を誠と謂い、為す有りて為す無き、之を敬と謂う。<B100


  順境は春の如し、出遊して花を観る。逆境は冬の如し、堅く臥して雪を看る。春は()と楽しむ可し、冬も亦悪しからず。<B86


  聖人は事を幾先に見る、事の未だ発せざるよりして言えば、之を先天と謂い、幾の(すで)に動くよりして言えば、之を後天と謂う。中和も一なり、誠敬も一なり。

  聖人はすべて事の起こらない内に先を見て事を処理し、機先を制するものである。事を発しない内に処理するのは先天の本体である誠であり、機が動き出してから処理するのは後天の工夫即ち敬である。<B101


  草木の萌芽は、必ず移植して之を培養すれば乃ち能く(ちょう)()(じょう)(たつ)す、子弟の(ぎょう)に於けるも亦然り、必ず之をして師に他邦に就きて其の(たくやく)()せしめ、然る後に成る有り。膝下(しっか)碌碌(ろくろく)し、郷曲(きょうきょく)区々(くく)たらば、豈に(ちょう)()(じょう)(たつ)(のぞみ)有らんや。<B146


  草木の移植には必ず其の時有り、子弟の教育も亦然り。<B147


  (きょう)()(きょ)(めい)なれば、感応(かんおう)神速(しんそく)なり。<C5



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