『言志四録』の言葉8
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()だ一の敬の字、以って逆順を貫けば可なり。<C184


  人の禍有るを見て我が禍無きの安らかなるを知り、人の福有るを見て我が福無きの穏やかなるを知る。

  他人の禍あるを見て我が身に禍の無い事が真に安らかであることが分かる、また他人が幸福であるのを見て自分は幸福でないために他人の妬みを受けず却って安穏を得ることを知る。<C192


  太寵(たいちょう)は是れ太辱(たいじょく)(さん)にして、奇福は是れ奇禍の()なり。事物は、大抵七八分を以って極処(きょくしょ)と為せり。<C200


  薬物は(かん)が苦中より生ずる物多く効有り、人も亦艱苦を閲歴(えつれき)すれば則ち思慮(おのずか)(こまや)かにして(あたか)も好く事を(すま)す、此れと相似たり。<C204


  事を処する練熟なる者は、難事(なんじ)易事(いじ)(こん)(かん)す。<C206


  (うらみ)に遠ざかるの道は一個の恕の字にして、(あらそい)()むるの道は一個の譲の字なり。<C213


  人、得意の時は(すなわ)ち言語(おお)く、逆意の時は即ち声色(せいしき)を動かす、皆(よう)の足らざるを見る。<C215


  志は、師に譲らずして可なり、古人に譲らずして可なり。<C219



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