『言志四録』の言葉12
宇宙・自然・意識・人間学本文へスキップ
 

生き方発見のロゴマーク


生き方発見の場

生き方 人生 自己陶冶 成功 人間学


<meta





人は須らく(ぼう)()(かん)を占め、苦中に楽を存する工夫を()くべし。

  人は忙しい中にも静かな時の如き心を持たなければならないし、また、苦しみの中にあっても楽しみを保つ工夫をしなければならない。<D113


  寛事(かんじ)を処するには捷做(しょうさ)を要す、然らずんば稽緩(けいかん)に失せん。急事を処するには徐做(じょさ)を要す、然らずんば躁遽(そうきょ)に失せん。

  急がない事は早くやってしまうが良い、そうでないと滞って遅れる事になる。急ぎの事はゆっくりやるが良い、そうでないとあわてて失敗する事がある。<D115


  人心の感応(かんおう)は磁石の鉄を吸うが如きなり。「人の情測り難し」と謂うこと勿れ、我が情は即ち是れ人の情なり。<D117


  我れ(みずか)ら感じて、而る後に人()れに感ず。<D119


  我が感を慎みて以って彼れの応を観、彼れの応を観て以って我が感を慎む。<D120


  君子は、()るとして自得(じとく)せざる無し。

  立派な人物は、何処にいてもどんな地位にいても不平を抱かず、それぞれの地位に応じてするだけの事をして決して齷齪(あくせく)しない。<D136


  (とが)を免るるの道は謙と譲とに在り、福を(もと)むるの道は()()とに在り。<D152


  親戚を親しまざる者は他人に於いても亦疎薄なり、往事を追わざる者は当務に於いても亦(こう)(しょ)なり、凡そ(こう)(どう)(こう)の字(しん)の字を忘るること勿れ。<D170


  人事を経歴するは、即ち是れ活書を読むなり。<D189


  人の人を毀誉(きよ)するを聞くには、大抵其の(なかば)を聞けば()なり。<D215



前ページ次ページトップページ